Proxmoxについて



●Proxmoxのインストール

 インストール先のハードウェア情報。
項目 パーツ コメント
CPU Intel(R) Core(TM) i7-8700 3.20GHz
メモリ 32GB
SSD1 SSD 2TB


●ISOダウンロードサイト

 参考URL:Proxmox

 上記から Proxmox Virtual Environment の最新版(2026年8月時点:proxmox-ve_9.2-1-arm64.iso)をダウンロードし、RufusでUSBに書き込む。

●インストール

 参考URL:Proxmox VE 8.2の無償版をインストールする
 参考URL:ミニPC(Intel NUC)へのProxmox VEのインストールから初期設定まで:Proxmoxのインストール

 Proxmoxのインストール画面が表示されるので、Proxmox VE(Graphical)を選択します。
 利用許諾を確認し、問題なければ同意して次に進みます。
 インストール先のディスクを選択します。今回はディスクが1個しかないので、そのまま。
 国、タイムゾーン、キーボード配列の設定を行います。インターネットに接続できる状態であれば、これらの設定は自動で入力されますが、オフラインの場合、手動で入力する必要があります。
 パスワードとメールアドレスを設定します。メールアドレスが未入力だとエラーで次に進めません。
 使用するネットワークインターフェース、IPアドレス等を設定します。
 インストール作業が完了するまでしばらく待ちます。通常、10分程度で完了します。

 場合により、下記のような問題が発生するようです。
 参考URL:Proxmoxのインストールが3%で止まる「LVの作成中」

 別のハードウェアへのインストール時に発生しました。
 最初は1時間経過しても進まず、強制シャットダウン。何回か30分以上経過しても進まないので、強制シャットダウン。その後、再インストールを試みると、25分程度経過後に先に進んでインストールが完了した、という状況に遭遇しました。


 インストールが完了したら、USBを抜いて、再起動します。
 ※USBを挿したまま再起動すると、再度、インストール作業用の画面が表示されるので注意すること。
 起動する環境を選択する画面が表示されたら、Proxmox VE GNU/Linuxを選択します。起動すると、シェルログイン画面に加えて、Web管理画面に入るためのURLが以下のように記載されるため、ブラウザからアクセスします。

 https://xx.xx.xx.xx:8006

●インストール後の作業

 参考URL:ミニPC(Intel NUC)へのProxmox VEのインストールから初期設定まで:Proxmox初期設定

 ブラウザでWeb管理画面に入るとログイン画面が表示されます。
 User nameをrootとし、Passwordは先ほど入力したものを入力します。
 RealmはLinux PAMを選択し、言語は必要に応じて日本語を選択します。
 なお、言語設定を変更すると、他の入力項目がクリアされるため、言語設定を変える場合は一番最初に実施してください。

●リポジトリの変更

 参考URL:Proxmox VE 8.2の無償版をインストールする:無償版に切り替える。

 Webでログインすると、有効なサブスクリプションがない警告が出ますが、OKを押して閉じます。
 ログインが完了したら、リポジトリの変更を行います。
 初期設定では、有償版リポジトリが選択されています。しかし、有償版を利用をしないので、無償版のリポジトリに切り替えます。
 ブラウザ上で、proxmox(設定したホスト名) - 更新 - リポジトリを選択し、APTリポジトリの追加ボタンを押します。
 APTリポジトリに表示されている以下二つを選択して上部の無効ボタンを押します。
 ・https://enterprise.proxmox.com/debian/ceph-quincy
 ・https://enterprise.proxmox.com/debian/pve
 該当行の右にあるチェックが − に変わっていることを確認します。
 アップデートを選択して、再表示ボタンを押す
 有効なサブスクリプションがない旨の警告が出る。OKで閉じる。
 アップグレードボタンを押します。
 小窓でシェルが立ち上がります。
 シェル内で Y(es) または、そのままリターンを押下します。
 アップデートが終了したら、画面上部の再起動ボタンを押して、再起動します。

 追加のHDD等がある場合、必要に応じて初期化します。
 参考URL:Proxmox VE 8.2の無償版をインストールする:ディスクの設定

●インストールイメージのアップロード

 参考URL:Proxmox VE 8.2の無償版をインストールする:OSインストールイメージ投入

 左ペインの、データセンターの下の設定したホスト名の下、local(pve) を選択します。
 中央のISOイメージを選択します。
 アップロードボタンを押します。
 ファイルを選択してアップロードボタンを押します。
 アップロードが完了したらウィンドウが閉じますが、画面は更新されないので、他のページを開いてから再度、ISOイメージを選択すると内容が更新されます。

 注意)
 localディスクはISOイメージの保存、コンテナ(CT)テンプレート、バックアップの保存、VZDunmpログや設定ファイル等に利用されます。
 したがって、1つの仮想マシンの全体サイズがlocalディスクより大きい場合、バックアップを実施できないことになります。
 この場合、NFSやSMB(NAS)あるいは別の外付けドライブをバックアップ先として追加して指定する必要があります。


●仮想マシンの作成

 参考URL:Proxmox VE 8.2の無償版をインストールする:VM作成

 上記URLを参考に作成します。
 CPU設定画面での種別は手動で x86-64-v3 または x86-64-v3-AES を指定します。
 x86-64-v2-AES ではRocky Linux 10、Windows Server 2025 等の最近のOSは起動しませんでした。

 host選択時のデメリットには下記のようなものがあります。
    ライブマイグレーションの制約
     種別でhost にすると、異なるCPUモデルのProxmoxホストへ無停止で移行(ライブマイグレーション)する際、CPU互換性の問題で失敗しやすくなります。
    クラスタ環境での注意
     単一の物理サーバー、あるいは同一CPUで統一されたクラスタであれば問題ありませんが、混在環境では x86-64-v2-AES などの互換性のあるCPUタイプが推奨されます。

●マイグレーション

 参考URL:Proxmox VEで仮想マシンを別マシンに移動した話(非クラスタ)

 2台のproxmoxがあり、それぞれ独立して(非クラスタ)動作しており、一方から他方へ仮想マシンをscpを用いて移動させる方法になります。
 この方法の場合、仮想マシンは移動先のproxmoxがインストールされている領域となります。
 このため、この領域が小さい場合、領域を超えるサイズの仮想マシンを移動することはできませんので注意が必要です。
 これを回避するには、NFSまたはSMB(NAS)を利用する必要があります。
 仮想マシン移動のためのコマンドは下記のとおりです。
コマンド
vzdump  --mode stop --compress zstd --storage <バックアップ先ストレージ>

コマンド例:VM-ID 101のマシンをlocalストレージにバックアップする

vzdump 101 --mode stop --compress zstd --storage local
 バックアップしたファイルをscpで他方のproxmoxへ転送します。
コマンド
scp /var/lib/vz/dump/<転送されたファイル名>.zst root@192.168.1.221:/var/lib/vz/dump/

コマンド例:作成したファイルをSCPで転送
scp /var/lib/vz/dump/vzdump-qemu-101-YYYY_MM_DD.tar.zst root@192.168.1.221:/var/lib/vz/dump/
 転送先で仮想マシンを展開します。
コマンド
qmrestore /var/lib/vz/dump/<転送されたファイル名>.zst <展開時のVM-ID> -storage <展開するストレージ名>

コマンド例:展開時のVM-IDを201、展開するストレージをlocal-lvmとした場合
qmrestore /var/lib/vz/dump/vzdump-qemu-101-2026_08_10-09_21_56.vma.zst 201 -storage local-lvm
 問題なければ、移動先のproxmoxで起動できます。